赤ちゃんの紫外線アレルギーの症状|日焼け止めで紫外線アレルギーを予防

赤ちゃんに起こりがちな肌荒れ症状を乳児湿疹と総称します。湿疹の種類は「乾燥性湿疹」と「脂漏性湿疹」の2つに大きく分けられますが、どちらにも当てはまらない湿疹の場合は、「もしかしてアレルギー?」と不安に思うママ・パパも多いのだとか。食物性アレルギー、動物アレルギー、化学物質アレルギーなど様々なアレルギーがありますが、紫外線に当たることで発生する「紫外線アレルギー」をご存知でしょうか。今回は、赤ちゃんの紫外線アレルギーについて、また日焼け止めを使った予防策についてご紹介します。

赤ちゃんに起こる「紫外線アレルギー」とは?

浜辺で遊ぶ赤ちゃん

紫外線アレルギーとは、日光(紫外線)を浴びることで肌に湿疹が出たり、赤く腫れてしまったり、ひどく痒みが出る症状の俗称です。

正式名は、「光線過敏症」で、様々な種類の病気があります。

紫外線アレルギーは、もちろん赤ちゃん特有のものではありません。

赤ちゃんから大人まで、誰もが発症する可能性のあるアレルギーです。

特に幼児期に発生しやすい紫外線アレルギーとしては、「色素性乾皮症」や「骨髄性プロトポルフィリン症」などが挙げられます。

また、紫外線ではなく、可視光線に反応する病気もあります(※1)。

赤ちゃんの紫外線アレルギーは気づかれにくい

仮に、赤ちゃんに紫外線アレルギーを原因とする湿疹が出ていたとしても、紫外線アレルギーの可能性を疑われないケースが大半のようです。

それは、赤ちゃんの湿疹の一般的な原因が、紫外線以外にあることが多いためです。

湿疹の理由をひとつひとつ確認し削除した結果、消去法で紫外線アレルギーが原因と判明するケースが多いようです。

赤ちゃんに湿疹が出ていないかをチェック

紫外線アレルギーになると、普通の人が浴びても問題ない程度の紫外線に当たっただけで、皮膚に異常な反応が表れます。

赤ちゃんの場合は、いつの間にか湿疹が出ているということが少なくないので、紫外線アレルギーだと判明するまでに大人よりも長い時間を要することがあります。

赤ちゃんの想定外のアレルギーに早く気付いてあげるためにも、お風呂や、着替えの時間などに、湿疹や赤みの有無をチェックし、肌の状態を把握するようにしましょう。

紫外線アレルギーの症状

青空と太陽

紫外線が当たった場所にだけ湿疹が現れる

紫外線アレルギーの症状は、紫外線が当たった部分の皮膚にだけ現れることが多いようです。

紫外線アレルギーによる湿疹の症状が出た赤ちゃんについては、皮膚の露出している部分にだけ湿疹ができたというケースが大半です。湿疹の他には、「皮膚が赤くなる(発赤)」「発疹(丘疹、水ぶくれ、じんましん)」「皮膚の腫れ」「皮膚のかぶれ」「シミ」などの症状が出ます。

このような皮膚症状の多くは、赤ちゃんにとって日常的であるため、紫外線アレルギーを疑うまでに時間がかかってしまうことが多いようです。

湿疹や発赤などのアレルギー反応が出ている時は、赤ちゃんの肌が露出して紫外線が当たった場所かどうかを確認してみると、早期発見に繋がるかもしれません。

紫外線アレルギーは自己診断せず、病院で受診を

日焼けした箇所だけにアレルギー反応や湿疹が出た場合でも、別の原因が隠れていることはあります。例えば、日焼け止めが赤ちゃんの肌に合わず、湿疹の原因となっている可能性も考えられるでしょう。

赤ちゃんに紫外線アレルギーの可能性がある場合でも、自己判断はせず、かかりつけの小児科医や皮膚科医の診察を受けて、湿疹の原因を調べてもらいましょう。

医師の診察を受ける際は、赤ちゃんに起こった症状を可能な範囲で時系列にまとめ、いつ・どんな症状が出たのかを詳しく伝えると、適切な診断に役立ちます。

成長過程で紫外線アレルギーを発症することも

紫外線アレルギーは、赤ちゃんにのみ発生するアレルギーではありません。

成長していくうちに、別の種類の紫外線アレルギーを発症することがあります。

そばかすが増えて色が濃くなる、強いかゆみ、みみずばれなどの症状も、紫外線アレルギー症状の可能性が考えられます。

赤ちゃんや子供の異変にいち早く気付いてあげるためにも、紫外線アレルギー症状の特徴を把握しておきましょう。

紫外線アレルギーへの対処法

大切な赤ちゃんに紫外線アレルギーの疑いがある時には、しっかりした対策で肌を守ってあげましょう。日焼け止めをこまめに塗るほか、症状の重さに合わせた対処方法があります。

1.紫外線アレルギー症状が軽い場合

帽子をかぶった赤ちゃん

症状の軽い紫外線アレルギーの場合は、日焼け止めを塗るほか、アームカバー、帽子、ストール、日傘などを使った紫外線対策が有効です。

身に付けるアイテムは、黒色のものが良いでしょう。

黒色は紫外線を吸収しやすく肌への浸透を予防してくれる働きがあり、反対に白は光と同じように紫外線を乱反射することになり、顔や他の部分に跳ね返った紫外線が当たってしまうのです。

また、日焼け止めをしっかり塗っている時でも、屋根のあるところなど、なるべく日陰を歩くようにすることも、紫外線アレルギー対策になるでしょう。

2.紫外線アレルギー症状が重い場合

病院での診察

紫外線アレルギー症状が重い場合には、入院治療も検討しましょう。紫外線アレルギーの種類によっては、投薬や光治療が有効な場合もあります。

軽度の場合と同様、日焼け止め、帽子やサングラス、アームカバーや日傘を併用した紫外線・日光対策も欠かせません。

紫外線が強い日の外出を控える、部屋や車の窓にはUVカット加工を施しておくなどの対策も打っておくと安心です。

3. 食生活の改善でインナーケア

柑橘系フルーツ

食生活に気を配り、日常的なインナーケアを心がけるのもいいでしょう。パセリ、セロリ、いちじく、アワビなどには光毒性があり、光過敏症を引き起こす恐れがあります(※2)。

セロリやパセリには、美肌効果で知られる食物繊維やビタミンCなども配合されていますが、紫外線アレルギーを抱えている人は、同様の栄養素が含まれる他の野菜やフルーツを摂るようにした方がいいでしょう。

ただし、離乳食中を食べている赤ちゃんに与える場合は、離乳食の時期別の進め方に応じる必要がありますので、ご注意ください。

4.紫外線アレルギーの悪化を防ぐには、日焼け止めをしっかりと

浜辺に座る赤ちゃん

毎日の紫外線対策には、紫外線をブロックしてくれる日焼け止めが欠かせません。赤ちゃんの肌を紫外線から守るための日焼け止めは、どのように選ぶといいのでしょうか。

結論から言うと、「紫外線散乱剤」の含まれた日焼け止めがおすすめです。

日焼け止めは、大きく分けて2つの仕組みで紫外線をブロックします。ひとつは「紫外線吸収剤」によるもの、もうひとつは「紫外線散乱剤」によるものです。

2つの成分は、それぞれ異なる方法で、肌を紫外線のダメージから守ります。

「紫外線吸収剤」は、多くの日焼け止めに配合されている成分で、肌に一度紫外線を吸収させ、化学反応で熱や赤外線に変換し、体の外に放出する働きを持っています。

紫外線ダメージが肌に浸透しないようにするための化学反応ですが、赤ちゃんの肌にはこの化学反応が大きな負担になります。

また、紫外線吸収剤自体にも光毒性があるため、赤ちゃんや敏感肌の人が使用する日焼け止めとしてはおすすめできません。

一方の「紫外線散乱剤」は、日焼け止めに含まれる粒子が肌の表面をコーティングし、紫外線を跳ね返すため、肌への負担が少なく安心して使用できます。

ただし、紫外線散乱剤を含む日焼け止めには、紫外線防止効果の持続時間が短いという特徴があります。日中は、2~3時間おきにこまめに塗り直すといいでしょう。

赤ちゃんの肌への負担を考えると、塗り直しがあって多少面倒ではあっても、紫外線散乱剤の日焼け止めを選ぶのがおすすめです。

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赤ちゃんの紫外線アレルギーに気を付けよう

赤ちゃんの横顔と手

赤ちゃんから大人まで発症する可能性のある紫外線アレルギー。

日焼け止めは、紫外線アレルギーになりやすい赤ちゃんの日常生活にも、とても重要な役割を持っています。

特に紫外線の強い時期は、毎日の習慣として赤ちゃんに日焼け止めをしっかり塗ってあげたいですね。

※1 参考文献:ひふのクリニック人形町

※2 参考文献:日本細菌学雑誌